和歌山市役所(和歌山市七番丁)14階の食堂が5月11日、ビュッフェスタイルの「十四階農園」(TEL 073-435-1171)としてリニューアルオープンした。席数は90席。床面積は193平方メートル。
市職員だけでなく誰でも利用できる「お城が見える食堂」として長年親しまれてきた市役所の14階食堂は、運営事業者変更に伴い、4月1日から一時閉店していた。新事業者は、市内で「紀州応援酒場 三代目」(六番丁)を経営する吉田(西小二里3)。新装に伴い提供メニューを大幅に変更した。
「絶景と身体に優しい食事」をコンセプトに、安心・安全・ヘルシーな野菜中心の料理を提供する新店は、市民だけでなく国内外から訪れる観光客の利用もターゲットに据える。吉田友之社長は「ひと手間かけた、面白いメニューを提供していく。和歌山城が一望できる素晴らしい景色を多くの人に見てほしい。観光の目玉として取り上げてもらえるような店にしたい」と意気込む。
ビュッフェの主なメニューは、「高野豆腐のエスカベッシュ」「冷やしナスのショウガ風味」「サバのたいたん」「玉ねぎロースト」「農園ロール」「トマトサラダ」「サンドイッチ」など。料金はドリンクバー付きで、大人=980円、シニア(65歳以上)=780円、小学生=580円、幼児以下無料。
ランチタイムの時間外は軽食メニューを用意する。「パンケーキ」「ワッフル」「サンドイッチ」(以上、450円)、「ドリンクバー」(400円)など。
リニューアルオープン当日、初めて14階食堂へ訪れたという60代の夫婦は「初日と聞いていたので寄ってみた。こんなに景色がすてきだとは知らなかった」と驚いた様子。「食事はどれもおいしかった。トマトの皮がむいてあるなど、食べやすく工夫してあるのもうれしい。また来たいので、夜も営業してほしい」と笑顔を見せる。
市の担当者は「今後は、夜や週末の営業も視野に入れている。市役所をより身近に感じてもらえるような憩いの場にしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は開庁日の10時~15時。ビュッフェは11時30分~14時。