和歌山城近くの和歌山地方・家庭裁判所(和歌山市二番丁)は5月27日、2015年度の憲法週間記念行事として民事調停体験ワークショップ 「LEGAL WORKSHOP FESTA(リーガル・ワークショップ・フェスタ)」を開催する。
ワークショップの告知ポスターが貼られた和歌山地方・家庭裁判所の掲示板
同イベントは裁判所の役割に対する理解を深めてもらうために企画されたプログラムで、申し込めば誰でも参加できる。同裁判所がワークショップ形式のイベントを開くのは初の試み。
一般参加者は、調停委員の立場から調停手続きを疑似体験できる。調停は裁判と異なり、当事者同士が合意へ向けて設ける話し合いの場のこと。調停委員は間に立って争いごとの解決を図る。
当日は、裁判所と調停に関する解説を聞いた後、シナリオに沿って「お金の貸し借り」を題材にしたワークショップを行う。参加者同士の話し合いなども予定し、身近に実感しやすい内容を選んだという。そのほか、簡易裁判所裁判官の講話、法廷やテレビ会議を見学する庁舎内ツアー、法廷内での記念撮影タイムなどを予定する。
総務課担当者は「『裁判所のリアル』を届けたい。争い事を解決する流れや考え方、職員がどういう役割を果たしているか知ることで、裁判所を身近に感じてもらえたら」と話す。
開催時間は13時20分~16時30分。定員は先着30人。参加申し込みは総務課庶務係(TEL 073-428-9873、8時30分~17時)で受け付ける。