和歌山市男女共生推進センター(和歌山市小人町)で12月12日、遊休不動産の再生をテーマにした講演会「第3回リノベーション講演会」が行われる。主催は和歌山市。
遊休不動産とは、企業が事業目的で所有している土地や家屋の中で、有効活用されていない不動産のこと。同講演会では、市街地再生の分野で活躍する専門家が、こうした空きビルのリノベーションによって雇用や産業が生まれたり、エリアの魅力を高めたりする事象について講演する。8月、10月に続き3回目。
今回のテーマは、「みんなで変えていこう!ぶらくり丁界隈のまち」。廃校となった東京の中学校をアート複合施設に生まれ変わらせた「アーツ千代田3331」をはじめ、数多くのリノベーションを手掛けるアフタヌーンソサエティ社長の清水義次さんを講師に迎える。
和歌山市商工まちおこし課の榎本和弘さんは「前2回の講演会はいずれも満員で、参加者からの評判も上々だった。次回の講演会を通じて、和歌山市のリノベーション機運を高めていきたい」と語る。
今後の展望については、「来年2月に、和歌山市で初めてリノベーションスクールを開講する。スクールでは、実際に市内の3つの空き物件を素材に実践的な事業計画を4日間で作り、不動産オーナーに提案する。まちづくりやリノベーションに興味のある方には、ぜひ積極的に参加してもらいたい」とも。
講演会は19時~21時(開場は18時30分)。入場無料。問い合わせは、同講演会事務局のNPO「市民の力わかやま」(TEL 073-428-2688)。