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南紀白浜に「セールスフォース・ドットコム」 遊休保養所がテレワーク拠点に

セールスフォース・ドットコムがサテライトオフィスを構える「白浜町ITビジネスオフィス」

セールスフォース・ドットコムがサテライトオフィスを構える「白浜町ITビジネスオフィス」

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 和歌山県白浜町が7月15日、「セールスフォース・ドットコム」(東京都千代田区)のテレワーク拠点となるサテライトオフィス設置を決定する進出協定を締結した。

和歌山県庁で調印式を行った(左から)仁坂県知事、川原社長兼COO、井澗町長

 総務省が掲げる地方創生に向けた「ふるさとテレワーク推進のための地域実証事業」の一環で昨年秋から計画が進められてきた。テレワークは、情報通信技術を活用し場所に制約されない労働形態のこと。

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 同社は1999年に米カリフォルニア州で創業したIT企業の日本法人。インターネットを通じて顧客管理や営業支援サービスを提供し、日本郵政グループ、トヨタ自動車などの大手から中小企業まで全世界に10万社以上のユーザーを持つ。今回の事業に当たり、白浜町で4人を新規雇用するという。地元のソフトウエアメーカー「エスアールアイ」などと連携し、観光、防災、子育てなどの地域密着型の情報提供サービス開発を予定する。

 和歌山県の南部に位置する白浜町は、人口約2万2000人。主要産業は温暖な気候を生かした観光業で、海水浴客でにぎわう白良浜海水浴場、温泉、テーマパーク「アドベンチャーワールド」がある。南紀白浜空港は羽田空港と毎日往復3便(約1時間10分)が運航している。今回のサテライトオフィス誘致は空港から車で約3分の好立地であることが大きく影響したという。新拠点となる「白浜町ITビジネスオフィス」は、遊休保養所をリフォームして町が活用している施設。

 県企業立地課の辻和彦さんは「セールスフォース・ドットコムはビジネスだけでなく地域貢献を掲げており、非営利団体への助成やボランティア活動も行っている。雇用だけでなく、地域住民との連携も期待できる。今回の取り組みをモデルに今後多くの企業が和歌山に拠点を作り、県全体が盛り上がれば」と期待を寄せる。

 同オフィスの正式オープンは今秋を予定している。