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和歌山で「未来の動物園」を考えるシンポジウム 100周年事業の締めくくりで

シンポジウムの参加を呼び掛ける和歌山市役所の竹内さん

シンポジウムの参加を呼び掛ける和歌山市役所の竹内さん

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 和歌山・中央コミュニティーセンター(和歌山市三沢町)で1月11日、和歌山公園動物園100周年事業を締めくくるシンポジウム「未来の動物園」が開催される。主催は和歌山市。

1970年のリニューアルで開設された童話園

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 1915(大正4)年に開園した和歌山公園動物園は、和歌山城を中心とした「和歌山公園改良計画」で発表され、現在と同じ「南の丸」に造られた。公園整備計画の発表・着手から100年を迎えた昨年、同動物園ではキャッチフレーズやロゴの制定、動物園長選挙、夜の動物園などの記念事業を展開してきた。

 同園は国指定史跡の「史跡和歌山城」内にあり、全国に3カ所しかない城郭内にある動物園。和歌山城整備企画課の柳雄介さんは「文化財保護法の制約で、将来的に移転することが基本的な考え方となっている。今回のシンポジウムでは、施設の老朽化や飼育動物の減少といったさまざまな課題について、市民のみなさんと一緒に考えたい」と話す。

 同シンポジウムは3部構成で進行する。第1部は、近畿大学教授で天王寺動物園名誉園長の宮下実さんの基調講演「動物園の果たす役割」を行い、和歌山市が同園の歴史と現状を紹介する。第2部では、動物教材研究所pocket代表の松本朱実さんと和歌山大学観光学部の加藤久美教授が、教育・観光の視点から動物園について講演。さらに、市民ボランティア団体「わかやまフレンZOOガイド」のメンバーが動物園での活動報告を行う。第3部では、参加者を交えて「未来の動物園」について意見交換する。

 シンポジウムに向けて松本さんは「動物園は市民が関わり創っていく地域の文化施設だ。未来に向けてさまざまな人と自由に意見交換したい」と意気込む。

 柳さんは「動物園100周年事業を通して、市民から温かいメッセージをたくさんいただいた。動物園の将来を考える上で、地元の人の思いをもっとくみ取りたい。ぜひ会場に足を運び、動物園への思いを伝えてほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~16時30分。

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