和歌山・ぶらくり丁商店街の農園レストラン「石窯ポポロ」2階に6月1日、ゲストハウス「macomo(マコモ)」(和歌山市匠町、TEL 073-499-4354)がオープンした。経営・企画はまちづくり会社「紀州まちづくり舎」(本町1)。
同社社長の吉川誠人さんはNPO法人「にこにこのうえん」の代表理事も務め、市民が楽しめる体験型農園を経営している。「リノベーションスクール@和歌山」への参加をきっかけにまちづくり会社を設立し、「石窯ポポロ」やギャラリー併設型野菜スイーツの店「almo(アルモ)」も経営する。ゲストハウスの開設について、吉川さんは「もともと、街と農業をつなぎたくて店の経営を始めた。ギャラリーに展示する作家が泊まれて、新鮮な野菜が食べられて、地域の人と交流を楽しめるような場にしていきたい」と話す。
店名の由来は、秋に農園で採れるマコモタケ。マコモタケは約2メートルに育つイネ科の植物「マコモ」の肥大した茎の部分で、タケノコに似た味がするという。「オープン時のお祝いにマコモの掛け軸をもらったことがきっかけで同物件の最初の改装工事の時にマコモが旬だったことを思い出し、マコモと不思議な縁を感じた」と吉川さん。
室内は、元の間取りを生かした和室3室。縁側の窓からはぶらくり丁商店街の人の流れが見える。トイレやシャワールーム、洗面所を備え、ベッドはなく布団を用意する。1日1組限定で、宿泊料金は1人1泊=5,400円。1人増えるごとに2,160円の追加料金が発生する。1組最大7人までの宿泊に対応する。
吉川さんは「旅行者にとって魅力的な場所は人が集まる場所だと思う。昔、和歌山に来たからぶらくり丁に行こうと言われたように、自然と人がやって来るような街にしていきたい」と意欲を見せる。
チェックイン=16時、チェックアウト=11時。