和歌山のフリーペーパー「Lism」が創刊10周年-ローソンとのコラボ商品も

10周年記念号と佐藤編集長(左)、編集部の坂口さん

10周年記念号と佐藤編集長(左)、編集部の坂口さん

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 和歌山市、岩出市、海南市などで配布されているフリーペーパー「Lism(リズム)」が2014年2月号(1月25日発行)で創刊10周年を迎えた。発行は和歌山リビング新聞社(和歌山市小野町)。

ローソンとのコラボ商品発売に合わせ、1月25日に販促イベントが行なわれた

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 主な読者層は20~30代前半の男女。発行部数8万5000部で、駅や銀行、ショッピングセンター、大学、美容室、コンビニなど1300カ所以上に専用ラックを設置。発行日には、JR和歌山駅前、南海和歌山市駅前などでターゲット読者層に直接配布も実施している。

 現在、編集長を務めるのは、創刊時は外部ライターとして参加していたという佐藤俊一さん。「10年前はちょうど、リクルートが発行するフリーペーパー『ホットペッパー』が地方都市に進出を始めた時代。和歌山にも進出のうわさがあり、それならば地元で負けないフリーペーパーを作ろうとなったのが発行のきっかけ。クーポンばかり付いているフリーペーパーではなく、読者に楽しんでいただけるような特集をしっかり組むことで差別化を図った。創刊当時は知名度も無く、設置協力店を探して回るのも苦労した」と当時を振り返る。

 10年間で思い出に残っている取材は、「JRの大阪近郊区間を120円で『大回り乗車』する企画」。大回り乗車とは、JRの都市部における「近郊区間」の乗車規則を利用した長距離乗車のこと。「途中下車しない」「乗車経路を重複しない」「日付をまたがない」といったルールにのっとれば、初乗り運賃でわざわざ遠回りをして目的地まで電車に乗り続けることができる。記事を読んだ読者が実際にチャレンジしてみたという反応があったときは記者冥利(みょうり)に尽きたという。

 「Lism10周年プロジェクト」として2月10日まで、ローソンとのコラボ弁当やスイーツを限定販売している。3月28日・29日には記念イベント「Lism祭り」も開催予定。

 今後の展望について、佐藤さんは「和歌山は遊ぶ場所がないとよく言われているが、探せばいくらでも楽しいスポットがある。そんな和歌山のワクワクを探すお手伝いメディアとして、次の10年も情報を届け続けたい」と意気込む。

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