JR海南駅前広場で10月22日・23日、屋外マーケットイベント「ARCADE(アーケード)」が開催された。
同イベントは昨年7月に引き続き2回目。駅前広場に全長24メートルの建屋と休憩スペースを設置し、60店が並ぶ商店街が出現した。地元の店に加え、県外から10店、オンラインショップ7店も加わり、飲食店、洋品店、書店、雑貨店、植物店などが軒を連ねた。
22日は雨天のため23日に来客が集中。店舗ブース周辺に設置された休憩スペースに、人があふれるほどの盛況ぶりを見せた。23日は行列が続いた「ハシグチ洋菓子店」(和歌山市中之島)店主の橋口龍彦さんは「今日は休憩時間が取れないほど盛況だ。朝からずっと焼き菓子を作り続けている。1日分のつもりで持参した材料は14時には底を尽き、急ぎ補充した。お客さんに好評のようでうれしい」と話す。
大阪から来た20代男性は「うわさに聞いていた店が多く、それを見に初めて海南駅に来た。和歌山の店は、遠くてなかなか行けないのでうれしい」と笑顔を見せる。海南市在住40代男性は「これだけの人気店が一堂に集うことはすごい。1日では堪能しきれず、2日目も来てしまった。海南駅前にこれだけ多くの人、とりわけ若い世代が集まったことがうれしい。毎年続けて欲しい」と話した。
金属製雑貨を販売した「HOUSE HOLD INDUSTORY(ハウスホールドインダストリー)」の鍛冶師・武田伸之さんは「出店数を増やしながらもマーケットイベントとして統一感があり、特別感があった。今年は来場者の年齢層が広がり、地域に受け入れられたようだ。他の出店者から刺激を受けた。来場者も楽しんでいるようで、やりがいを感じる。これからも関わっていきたい」と話す。