南海電鉄高野線の学文路（かむろ）駅（橋本市学文路）で1月15日、合格祈願の「学文路駅入場券」と「すべらない砂」が販売される。

一つ一つ手渡しする、入場券5枚組とすべらない砂セット

　1975（昭和50）年に「学問（学文）の路に入るお守り」として、同駅の入場券をPRしたところ、受験生や保護者から人気を集めるようになった同駅。

　普段は駅近くにある、菅原道真を祭る「学文路天満宮」でご祈祷（きとう）を受けた入場券に受験日を印刷し販売しているが、受験シーズンはご利益があるようにと、合格の「ご」にちなんだ5枚つづりの入場券と、「すべらない」にちなんで急勾配の線路で車輪が滑らないようにまく砂をセットで販売する。価格は5枚つづり＝750円。

　入場券は係員無配置駅など一部の駅を除く南海電鉄の各駅で販売する。同駅は無人駅のため、通常は対面販売を行っていないが、販売期間中、大安の2日間を選んで特別販売する。昨年12月23日の第1回販売には、3時間で約200人が入場券を求めて訪れたという。

　南海電鉄の上島太一さんは「『孫のために』と購入される年配の方が多い。10時開始だったが、寒い中早くから並んでくださる方もいた。大安吉日ということで、合格祈願で駅から学文路駅天満宮に参拝に行く受験生もいるので精いっぱい応援したい」と話す。

　販売時間は10時～13時。