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和歌山・橋本で「グラハム・クラーク」展 新作含む40点

グラハム・クラークさんの代表作「ウェイクニング通り」と広畑政也さん

グラハム・クラークさんの代表作「ウェイクニング通り」と広畑政也さん

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 和歌山・橋本市立学文路(かむろ)小学校近くの「ヒロ画廊」(橋本市学文路、TEL 0736-32-8320)で10月1日、展覧会「グラハム・クラーク新作展」が始まった。

カーブが特徴的な画廊

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 同画廊代表の広畑政也さんは橋本市出身。東京の美術学校を卒業後、大阪のギャラリー勤務を経て1997年に独立し、画廊を開設した。これまで月2回のペースで企画展を開催し、全国で活動する作家を紹介している。

 グラハム・クラークさんは1941年、イギリス・オックスフォード生まれの画家。1987年に初来日記念展を開いた。1989年に広島平和記念館に作品を寄贈、1995年にも阪神淡路大震災チャリティー版画「ヴィンテージ・ポート」を制作するなど、日本との関わりが深い。

 広畑さんは「ちょうど美術商として駆け出しだったころにクラークさんが初来日展を開いてから30年来の付き合い。その後、エリザベス女王からも評価され、アーティスト・オブ・イヤー受賞など、注目されるようになり、今では日本各地で展示会が開かれている。当画廊で一押しの作家。クラークさんは来日して画廊に寄ってくれた時は、ワインを飲みながら休日のようにゆったりと過ごしている」と話す。

 同展では、銅版画に水彩で色を付けていく「手彩色銅版画」をはじめ、水彩画作品など新作1点を含む約40点を展示販売する。広畑さんは「クラークさんの作品は、隅がアーチ型になった枠に、人々の日常やヨーロッパの文化や歴史をやわらかいタッチで描くのが特徴。ユーモアのあるコミカルな絵で、見ていて楽しい作品が多い。渋めの色使いにほっとする」と話す。

 「美術作品から元気をもらったり、癒やされたりする。生活の中で美術品を楽しんでもらいたい。洋服を選ぶように、好みの作品を探すお手伝いを今後もしていきたい」とも。

 開催時間は11時~18時。入場無料。10月16日まで。

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