南海和歌山市駅の改札口を含む駅施設が7月15日、2階から1階に移設される。
南海電鉄が和歌山市、和歌山県と連携して推進する「和歌山市駅活性化計画」の第1期工事。移設により駅前広場と同一平面になり、2番~4番線までは階段を上らずに移動することができる。
1903(明治36)年3月21日に開設した同駅は、1日の平均乗降人数は約1万7千人(2016年)。同社では「和歌山市駅活性化計画」として2020年までの5カ年で、老朽化した駅ビルの建て替えやホテル、商業施設の誘致などを行う。
同計画の第1期工事は、3月15日に完成した地上7階建て、延べ床面積約6200平方メートルの「南海和歌山市駅ビル」と駅施設の移設で完了。第2期計画では駅ビルを解体し、ホテル棟、商業棟、和歌山市民図書館が入居予定の公益施設棟、駐車場棟を建設する。
駅施設の移設に伴い、JR西日本と南海の改札口が分離。これまでICカード乗車券が利用できなかった和歌山駅~和歌山市駅間でICカード乗車券が利用できるようになる。
南海電鉄・広報担当の谷本賢也さんは「JR和歌山駅とICカードで行き来できるようになり、連絡定期が使えるようになった。コンビニエンスストアもリニューアルオープンを予定している」と話す。
供用開始は7月15日。