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和歌山・サイダー工場跡で「佐藤すきま」さん個展 500枚の人物画ズラリ

天狗面をかぶって来場者を出迎える佐藤すきまさん

天狗面をかぶって来場者を出迎える佐藤すきまさん

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 和歌山市北島の河西橋近くにある田中鉱泉所跡(和歌山市北島)で現在、人物画家・佐藤すきまさんの個展「about 500 FACES SPARKLING(アバウト 500 フェイシズ スパークリング)」が開催されている。

会場の炭酸飲料工場跡

 北海道苫小牧市出身で現在24歳の佐藤さんは、大学時代にお笑いコンビ「9日目のパンテーン」と劇団を結成し、舞台パフォーマンスに夢中だったという。2015年4月、就職を機に和歌山県に移住した。

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 絵画展は今回で3回目。大学を卒業してから一日1枚人物画を描き始め、総数500枚以上に達した。2016年に京都で「好奇心 EXHIBITION とにかく」、今年2月に青森で「about 500 FACES そのもの」を開催した。

 佐藤さんはB5サイズのスケッチブックに水彩絵の具で人物の「顔」を描く。作品によって新聞や雑誌の切り抜き、使用期限の切れた会員カードなどを使う。「友人・知人の表情が中心だが、製作中の心模様や感覚、生活環境などさまざまな要素が入り交じる。怒りの感情から描き始められた絵が、完成する頃には喜びの表情に変化することもある」と佐藤さん。

 会場では、「肩書や職業から離れたい」と、佐藤さんが天狗(てんぐ)面をかぶって来場者を出迎える。作品展示のほか、佐藤さんが作成するフリーペーパー「月刊すきま」も配布する。

 佐藤さんは「『SPARKLING(炭酸)』は、この建物が過去に炭酸飲料を生産していたことにちなんでいる。人の『表情』のきらめきや瞬(またた)き、パッとはじけて消えるはかなさから名付けた。声にならない思いや伝えきれない思いを浮かべた人の表情って、なんかいい」と話す。「弱さや切実さ、心のすきまに浮かぶ一瞬の感情を描きたい。顔の向こう側の感情が見てくださる方にまで届けば」とも。

 開場時間は10時~17時30分。入場無料。7月31日まで。

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