和歌山市のブックカフェ「本屋プラグ」(和歌山市万町)で11月26日、月1回ほど営業するラーメン店「麺屋みやび」(和歌山市神前、TEL 073-419-0194)のトークイベントが行われた。
イベントで提供された麺屋みやびの「ミニラーメン(麺150グラム、野菜マシ)」
「ラーメン&トーク 麺屋みやび@本屋プラグ」と名付けられた同イベント。ラーメン1杯付きのトークショーで、昼と夜の2回行われた。初めて「二郎系」を食べるという中学生から同店の常連まで28人が参加した。
「麺屋みやび」は和歌山出身で神奈川県在住の山本雅和さんが、実家の洋食店「洋食みやび」を月に1回借りる形で営業。山本さんは会社員として働きながら、和歌山へ帰ってきてラーメン店を開く生活を1年以上続けている。
山本さんは「ラーメン二郎 武蔵小杉店」(現在は閉店)でアルバイトをしていた経験生かし、実家の洋食店を「二郎系ラーメン」で盛り上げようと営業を始めた。「二郎系」ラーメンはコッテリとした味付けとボリュームのある具材が特徴で、熱心なファンがいることでも知られている。
東京のラーメン店の製麺機を借りて打った麺を和歌山まで送り、時間のかかる仕込みは母親に頼むなどして提供し始めたところ、SNSやブログを通してその味が話題となり、営業日には行列ができるようになった。
「本屋プラグ」の小泉博史さんが「2拠点生活やパラレルキャリアの話を聞きたかったのと、単純に何者なのか気になった」と、山本さんに声を掛け実現した。時間のやりくりの工夫やラーメン作りのこだわり、Twitterを活用した集客などの話題に、参加者は興味深く耳を傾けた。
「麺屋みやび」の常連という20代男性は「今日のラーメンも店と変わらずおいしかった。普段はなかなか詳しい話を聞く機会がないので、興味深く面白かった。これからも楽しみ」と話す。
今後の展開について、山本さんは「脱サラするとラーメン作りが作業になってしまって辛くなるので、二足のわらじで行くことは決めている。ラーメンの力でもっと実家の洋食店を知ってもらいたい。最終的には和歌山の人を元気にしていきたいから人とつながることも続けていきたい」と笑顔を見せる。
次回営業日は12月9日と10日。詳細情報は同店ツイッターで発信する。