JR粉河駅近くに「ポズック雑貨店」(紀の川市粉河、TEL 0736-79-3611)がオープンして3カ月たった。運営は「一麦会(いちばくかい)」。
「一麦会」は障がい者や不登校、社会的ひきこもりの支援を行う社会福祉法人。同店は、同法人の就労継続支援B型事業所「Po-zkk(ポズック)」が運営する。店名は、スワヒリ語でポレポレ(ゆっくり)と、布製の靴というオランダ語のズック(つづりはdoek)を掛け合わせ、「その人に合った歩幅でゆっくり歩こう」という意味を込めたという。
「その人らしく働く」をモットーに、絵付け、刺しゅう、木工、粘土細工、塗装などのものづくりを行う。絵が好きな人はTシャツのデザインを担当するなど、特技や強みを生かす。同店の商品で紙粘土製のだるまにおみくじが入った「ポズック見守りおみくじだるま」は、紙の扱いにたけたメンバーや造形名人、彩色が好きなメンバーがそれぞれの特技を生かして製作した。
商品は、Tシャツ(2,500円)、トートバッグ(1,500円~3,000円)、ブローチ(800円~1,500円)、髪ゴム(800円)、廃材を使ったマグネットやキーホルダー(500円)、ポズック見守りおみくじだるま(500円)など。地元作家の陶芸品、瓶、革製品も扱い、ちんどんや紙芝居の活動も行う。
施設長の野中康寛さんは「和歌山で活躍する作家・奥野亮平さんの作品も扱っている。雑貨店として気軽に立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。
営業時間は11時~16時ごろ。土曜・日曜定休。