ビール醸造所兼パブ「ブルーウッドブリュワリー」(有田郡有田川町天満、TEL 0737-52-3310)が8月、オープン1周年を迎えた。経営は「アオキヤ」。
家業の酒販店「青木屋酒店」を継いだ店主の児島章さんは、オリジナル商品の取り扱いとしてビールの醸造販売を決心。仕事の合間をぬって約1年半、岡山にある「吉備土手下麦酒醸造所」に通い修業したという。製造免許取得後、青木屋酒店隣に醸造所とパブを開店した。パブの店舗面積は10坪。席数は、カウンター席5席、テーブル席14席の計19席。
醸造タンクは280リットルを2基備える。醸造は発酵に1週間、熟成に2週間かかる。自家製ビールは「有田八朔エール」「有田のIPA」「有田のペールエール」「有田山椒エール」「いちごエール」「ウィートエール」「紀州プラムエール」「チョコポーター」「夏ミカンセゾン」の9種類。
ドリンクメニューは、自家製ビール各種(中ジョッキ=500円、小ジョッキ=350円)、飲み比べ3種~7種(900円~1,700円)、自家製ビール飲み放題90分2,000円。そのほか、生ビール(550円)、ブラックニッカハイボール(450円)、ノンアルコールビール(400円)など。
フードメニューは、「ビールに合うポテトサラダ」(350円)、「自家製漬けこみとり唐揚げ」(550円)、チーズダッカルビ(600円)、鳥キムチ鍋(750円)、近所のパン店「Jimamaya bakery(ジママヤ ベーカリー)」(天満)とコラボした「BWバーガー」「てり焼きバーガー」「サルサバーガー」(以上、900円)。
児島さんは「和歌山にはかんきつを中心に豊かな農産物がある。せっかくだからこれらを生かしたいと、工夫しながらビールに取り入れ、果物の季節に合わせて醸造している。いちごエールは近所にイチゴ農家があるのでチャレンジしてみた。地元の農家さんが採れた果物を醸造用に持ってきてくれることもある。今回はスモモの仕込みにも挑戦している」と話す。「最近はアメリカンペールエールやウィートなど、スタンダード系にも挑戦している。いつか生ホップも使ってみたい。もっとたくさんの人に味わってほしいので、今後はイベントにも出店していきたい」と意気込む。
パブの営業時間は18時~22時30分。営業日は水曜~土曜日。各種瓶ビール(390円)は「青木屋酒店」でも販売する。