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和歌山・有田川町役場の中岡浩さんが「地方公務員アワード」受賞 エコプロジェクトが評価され

有田川町を見つめる中岡さん

有田川町を見つめる中岡さん

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 有田川町環境衛生課長の中岡浩さんが8月20日、「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2018」を受賞した。主催は地方自治体を応援するメディア「Heroes of Local Government(ヒーローズ オブ ローカル ガバメント)」、運営会社はホルグ(神奈川県横浜市)。

二川ダムの維持放流水を使った町営小水力発電所

 同アワードは、高い成果をあげた職員の活躍を一般市民や他自治体、メディアへ共有し、地方公務員がより力を発揮できる環境づくりへの貢献を目的に始まった。地方自治体職員の他薦を基に、5人の現役自治体職員と主催者が審査を行い、「本当にすごい」と思う地方自治体職員を表彰する。アワードは今年で2回目。和歌山県内では中岡さんが初の受賞者となった。

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 中岡さんは1985(昭和60)年、金屋町役場(当時)に中途採用で入庁。福祉関係や水道関係、建設関係などの行政業務を経験する中で、当時同町になかった規定の制定や普及し始めたパソコンを使ったデータベースの導入などに取り組んだ。教育委員会担当時に発案・調査し、2008年水道課在籍時に二川ダムから放出される維持放流水を使った発電所建設を含む「有田川エコプロジェクト」を提案。翌年から現課で、太陽光発電・太陽熱利用への住民向け補助制度の整備や公共施設への太陽光発電設備の設置、小水力発電所建設などを行い、再生可能エネルギー分野を町に根付かせた。

 審査では「担当外業務でありながら、誰も取り組んでいない分野に着目し、粘り強くその実現に向けて努力した様子が推薦文からうかがえ、大変好感を持った。小規模な自治体で先駆的な取り組みをなし得たことが、同じ自治体で仕事をする他職員の範となることが期待される」と講評された。

 中岡さんは「ダムの維持放流水はただ水を流しているだけだったので、それを生かせないかと考えたのが小水力発電に注目したきっかけ。全員が未経験、月日がたてば担当者が変わっていく中で、粘り強く一緒に交渉を続けてくれた上司がいたからこそ達成できた」と振り返る。「小水力発電のような再生可能エネルギーの導入だけでなく、住民の徹底したごみ分別などによる資源ごみ収集運搬処理業務のマイナス入札など、住民の力で稼いだお金を住民に直接還元できる仕組みを今後も作っていきたい」と意欲を見せる。