コワーキングスペース「コンセント」(和歌山市万町)で6月15日、和歌経文化センター第1弾「和歌山コワーキング会議」が開かれた。主催は同スペースの運営会社Loocal(ルーカル)と和歌山経済新聞。
和歌経文化センターは、コンセントを拠点とする和歌山経済新聞が読者との交流を図る目的で企画したトークイベント。コワーキングスペース開設1周年を記念したタイミングで、初開催を実現した。第1回は「コワーキング(Co-working)」という新しいワークスタイルをテーマに、コワーキングスペース運営者と利用者が対談。参加者は17人。
ゲストは、大阪のコワーキングスペース「オオサカンスペース」(大阪市中央区)代表の大崎弘子さん、JR和歌山駅近くのフリースペース「T-LABO(ティーラボ)」(美園町)代表の岩橋正悟さん、コンセント利用者でフリーライターの万谷絵美さん。進行は和歌山経済新聞の小泉博史副編集長。
イベントは質問形式で進行した。「コワーキングスペースはどんな人が利用しているか」という問いに対して、「T-LABOはキッチンがあるので、教室やサロンの開業を目指す女性が多い。イベントスペースとして貸し出しており、イベント内容によって来場者の層は大きく異なる。駄菓子販売もしているため、小学生もやって来る」と岩橋さん。大崎さんは「自分がIT系なので、利用者もIT関係者が多い。立地が大阪のどこへでもアクセスのよい本町駅近くなので、会社勤めの営業マンも立ち寄ってくれる」と話す。
「これからやっていきたいこと」について、岩橋さんは「これからT-LABOの2階に福祉事業所がオープンする予定。1階と2階でそれぞれ補い合い付加価値が付いていけば」と抱負を語る。一方、大崎さんは「コワーキングスペースをこのまま続けていくこと。スクールを開くなど、コワーキング人口を増やしていく方法を模索しながら、新規利用者の獲得が続く仕組みを実践していきたい」と答えた。
イベント終了後は懇親会を実施。70代の参加者は「コワーキングというものが少し理解できた。こういう場所が増えることは街の活性化にもつながるのでは」と期待を寄せた。
小泉副編集長は「今回三者三様なコワーキングスペースの運営者が集まることで、思った以上に発見の多い座談会になった」と振り返る。「コワーキングという言葉の認知度がまだまだ低いこの和歌山で、引き続き新しい生き方や働き方に関する情報を発信していきたい」と意気込む。