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和歌山で「ミズベリング勉強会」開催へ-水辺の美化と活用を考える

シンボルマークの旗を手にした「ミズベリング和歌山」呼びかけ人の有井さん

シンボルマークの旗を手にした「ミズベリング和歌山」呼びかけ人の有井さん

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 和歌山城近くのフォルテワジマ6階ボランティアサロン(和歌山市本町2、TEL 073-402-1213)で10月15日、「内川ミズベリング勉強会vol.1」が開催される。主催は、水辺の活用を考える市民団体「ミズベリング和歌山」。

有井さんのSNSでの呼びかけに応えて京橋プロムナードに10人以上が集まった

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 ミズベリングは、「水辺+RING(輪)」と「水辺+R(リノベーション)+ING(進行形)」を意味する造語。水辺に興味を持つ市民や企業、行政が一体となって、街に新たなにぎわいを作り出そうとする運動だ。国土交通省が積極的に推進するプロジェクトで、今年3月22日にすみだリバーサイドホール(東京)で開かれた「ミズベリング東京会議」を皮切りに、その活動は全国に広がりつつあるという。

 内川は、和歌山市内を流れる和歌川、市堀川、大門川、真田堀川、有本川の総称。高度成長期に水質が悪化したが、1967年に和歌山県は内川浄化対策室を設置した。「1971年の黒潮国体に向けて国・県・市が水質改善に取り組み、下水道の整備やヘドロの浚渫(しゅんせつ)、海水注入による希釈等で、4つの河川は環境基準を満たすことができた。現在も希釈は継続中だが、大門川ではヘドロの浚渫(しゅんせつ)が続けられている」(和歌山県県土整備部河川・下水道局河川課)

 代表の有井安仁さんは「私が物心ついた時から内川はずっと濁っていた。きれいな川が見たい、そこで遊んでみたい。そのために学び、アクションを起こしたいと考えた」と話す。「10年かけてここを澄んだ川にしたい。水辺が変われば街も人も変わるはず」とも。

 勉強会では全国各地ミズベリングの取り組みを紹介。「内川をきれいにする会」の野井和重さんが、内川の歴史と現在の課題についてレクチャーする。後半は参加者からアイデアを募り、今後実施するプランを立てる。

 「参加資格は内川を本気できれいにしたい人」と有井さん。「一緒に世界がうらやむ水辺にしましょう」と呼び掛ける。

 19時~21時。参加無料。定員は50人。

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