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紀勢本線で記念ヘッドマーク列車運行 和歌山~箕島駅間が開業100周年

運転初日は約200人のファンが訪れ出発を見送った

運転初日は約200人のファンが訪れ出発を見送った

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 和歌山~箕島駅間の開業100周年を記念したヘッドマークシールを取り付けた列車の運行が10月14日、JR紀勢本線で始まった。

運行開始記念イベントで参加者に配布された旗

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 同列車の運行は、2月28日に紀勢本線紀和~箕島駅間が開業100周年を迎えたことを記念したイベントに続く第2弾企画。日本で最初の鉄道開通を記念し制定された14日の「鉄道の日」に合わせ、運行を始めた。使用車両は227系2両・2編成。和歌山~新宮駅間と和歌山~和歌山市駅間で運行する。

 直径約40センチメートルのヘッドマークシール2種を2両それぞれの先頭に取りつけた。新宮方面行きの先頭には、青い海とみかん畑を背景に紀勢本線を走る主力列車225系と227系を描いたシール。大阪方面行きの先頭には、和歌山の頭文字Wと線路を描いたシールを掲げる。

 当日は、和歌山駅ホームで運行開始記念イベントを開いた。和歌山大学吹奏楽団が列車の入線や発車に合わせ、「銀河鉄道999」などを演奏。ヘッドマークシールと同じデザインの旗を持った鉄道ファン約200人が同列車の出発を見送った。

 このほか、和歌山駅渡線橋と海南駅改札中2階では、1924(大正13)年~2015(平成27)年に撮影された、和歌山~箕島駅間の駅舎や沿線を走る列車の写真を展示する「なつかしの紀勢本線写真展」を開催。JR西日本によると、7月22日~8月31日に写真の公募を行ったところ約70点の作品が集まったという。

 ヘッドマークをデザインした和歌山駅勤務の小川颯太さんは「想像よりたくさんの人が来てくれて、地域の人に大事にされていると感じた。たくさんの人に支えられ100周年を迎えられた。全国の人に紀勢本線に乗ってもらい、和歌山の魅力を知ってもらいたい。これからも地域の人と共に盛り上げていけたら」と話す。

 12月1日まで。

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