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和歌山で被爆体験を伝える講演会開催へ 核戦争防止を訴える医師らが企画

来場を呼びかける「核戦争防止和歌山県医師の会」事務局の廣瀬泰久さん

来場を呼びかける「核戦争防止和歌山県医師の会」事務局の廣瀬泰久さん

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 平和をテーマにした無料講演会「二度と子どもたちをあんな目にあわせてはなりません 切明千枝子さんの被爆体験」が7月12日、和歌山県勤労福祉会館「プラザホープ」(和歌山市北出島1)で開催される。主催は核戦争防止和歌山県医師の会。

会場の和歌山県勤労福祉会館「プラザホープ」

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 同会は1989(平成元)年に県内の医師・歯科医師・医学者・医学生らが結成。暴力や戦争などの非人道行為に反対し、特に広島・長崎での原爆被害から核爆発の破壊力や人体に及ぼす悲惨な影響や苦痛を医師や多くの人に伝えることで核戦争を防止し、核兵器を廃絶する目的で活動する。市民向け講演会開催のほか、行政への働きかけなどを行う。

 当日は、広島市被爆体験伝承者の小西ヒサ子さんが、切明千枝子さんの被爆体験を語り伝える。当時の切明さんは15歳で、爆心地から1.9キロ地点で被爆した。

 講師の小西さんは1946(昭和21)年5月2日生まれの胎内被爆者。元小学校教諭で、2009(平成21)年から広島県被団協平和学習講師、2017(平成29)年から広島市被爆体験伝承者として活動している。小西さんによると、母親は爆心地から40キロの向原国民学校で8月7日ごろから救護活動に当たったという。

 小西さんは「切明さんは、原爆でむごい死に方をした下級生のことは伝え続けなければならない、戦争は駄目と言い続け、平和は皆で守らないと逃げて行くと、いつも話していた。その思いをしっかりと伝えたい」と話す。

 開催時間は15時~17時。

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