
和歌山県産ブランド和牛の取扱店巡りを呼び掛ける企画「わかやまMEAT UP(ミートアップ)フェア」が9月6日、和歌山県内の69の店や施設で始まった。
和歌山県が県産ブランド和牛の「熊野牛」「紀州和華牛」の取扱店の周知を図る同企画。対象の飲食店や小売店、宿泊施設をウェブサイトやチラシで紹介するほか、デジタルスタンプラリーを開催する。対象施設で飲食や商品を購入し、店頭の2次元バーコードをスマートフォンで読み取った人にデジタルスタンプを付与する。参加にはウェブサイトで無料の参加登録が必要。スタンプ3つ集めて応募した人の中から抽選で5人に1万円相当の県産ブランド和牛を進呈する。
熊野牛は、県南部で農耕用として飼育されてきた牛。1991(平成3)年に県特産の黒毛和種としてブランド化した。日本食肉格付協会の基準を満たした上質な肉だけを熊野牛と認定する。年間出荷頭数は500~600頭。
紀州和華牛は、2019(平成31年)年にブランド化した和牛。飼料に県内の「みかんジュース」や「しょうゆ」の搾りかすなどの食品循環資源を飼料に使う。和歌山県畜産試験場によると、一般的な黒毛和牛と比べ、脂肪量が少なく、脂の融点が低いという。年間出荷頭数は100頭程度。
県畜産課の金尾晃宏さんは「コロナ禍の外食控えや物価高の影響などで、消費量が低下している。この取り組みで認知度と需要を高めたい。まずは取扱店に足を運んでほしい。『熊野牛』『紀州和華牛』のそれぞれに特徴があるので、食べ比べを楽しめる。観光客にも和歌山のブランド和牛を味わってもらえたら」と話す。
参加無料。11月30日まで。