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高野山、開創1200年で記念大法会-伽藍金堂の本尊も初公開

多宝塔様式としては日本最初のものといわれる「大塔」

多宝塔様式としては日本最初のものといわれる「大塔」

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 真言宗の開祖・弘法大師空海が開いた高野山は今年で開創1200年を迎え、4月2日から50日間にわたって大法会(だいほうえ)と特別拝観を行う。主催は総本山金剛峯寺(和歌山県伊都郡高野町、TEL 0736-56-1200)。

高野山の総本堂である「金堂」

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 弘法大師・空海は平安時代の僧で真言宗の開祖。804年に最澄らと唐(中国)に渡って長安で密教を学び、816年に高野山で金剛峯寺を開いた。総本山金剛峯寺とは高野山全体のことを指し、現在117カ寺が存在。大伽藍にそびえる「金堂」が本堂となる。

 期間中、2体の本尊を特別公開する。1体は1934(昭和9)年に再建された8代目となる伽藍金堂(がらんこんどう)の本尊「薬師如来(やくしにょらい)」、もう1体は金剛峯寺持仏の本尊「弘法大師座像」。薬師如来は初公開、弘法大師座像は16年ぶり。

 「法会は報恩(感謝や尊敬といった気持ち)を込めて大勢の僧が一斉にお経を上げる。日頃は定められた日にしか行わないが期間中は頻繁に行うので、一般の参拝客も間近で見ることができる」と開創法会事務局の藪邦彦(ほうげん)さん。記録によると、開創1100年記念大法会には47万4260人が参拝したという。

 高野町役場まち未来課の梶部鐘繁さんは「町としては4月に向け、国道480号のバイパス工事やトイレ、駐車場などを整備して参拝客を迎えたい」と話す。「高野山の桜は例年4月20日ごろに開花する。花見も併せて楽しんでもらえれば」とも。

 金剛峯寺の拝観時間は8時30分~17時(最終受付は16時30分)。拝観料は一般500円。金堂と大塔の拝観には別途拝観料(200円)が必要。5月21日まで。

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