南海和歌山大学前駅近くのイオンシネマ和歌山(和歌山市中字楠谷)で3月14日、「Kisssh-Kissssssh(きしゅーきしゅー)映画祭2015」のプレイベントとして映画「ワンダフルワールドエンド」が上映される。
今年3回目を迎える同映画祭。過去2回は2日間の開催だったが、今回から会期を3日間に拡張し9月20日から22日に開く。和歌山市の海沿いにある港町・加太(かだ)に点在する空き家や公園が会場となる。メーン会場の加太北の浜公園(通称=くじら公園)では「波音を聞きながら映画鑑賞」のコンセプトのもと、屋外にスクリーンを設置する演出が好評を得ている。
プレイベント当日は、松居大悟監督の映画「ワンダフルワールドエンド」を関西エリアで初めて上映する。同作品は「サブカル系シンガー・ソングライター」と評される大森靖子さんの楽曲「ミッドナイト清純異性交遊」「君と映画」のミュージックビデオが元となった作品で、2人の女の子の出会いを描く物語。出演は橋本愛さん、蒼波純さんなど。
同イベントは今年1周年を迎えるイオンモール和歌山の行事の一環。当日は映画上映(82分)のほか、本年度の映画祭の概要やテーマを発表する「きしゅ~会見」も開く。
イオンシネマと同実行委員会は昨年12月にも地域の映画ファンの交流イベント「シネマカフェ」を開いた。大型商業施設での開催について、同委員会の野尻野翼さんは「一見するとミスマッチかもしれないが、客層が異なるからこそ新しい顧客の獲得につながる。映画祭のことを知らない層にアピールしたい」と話す。同映画祭については「イベント質を高めていきたい。3回目は新たにテーマを設けることにした。観客に参加してもらう企画も準備している」とも。
同委員の水谷陽太郎さんも「全国から映画祭に来てくれた人たちが『加太の街を好きになった』と言ってくれるのがうれしい。『映画と街を楽しむ』このイベントの魅力を少しでも伝えたい」と意気込む。
チケット料金は前売り=1,300円、当日=同。PeaTixでの前売りチケット購入特典として現在、映画祭のオリジナル缶バッジを進呈している。