和歌山・「紀州きのこ園」直売所が500日記念イベント-乾燥シイタケ詰め放題

副会長の石橋さん(左端)とスタッフのみなさん

副会長の石橋さん(左端)とスタッフのみなさん

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 和歌山吹屋郵便局近くの紀州きのこ園直売店「深山(みやま)のさくら」(和歌山市吹屋町、TEL 0120-012-873)が4月4日、開店500日を記念したイベントを開催する。目玉は、生キクラゲの料理などを提供するキノコ試食コーナーと乾燥シイタケ詰め放題。

ニョキニョキと生えた栽培中のシイタケ

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 同店を経営するのは南大阪や和歌山県内でガソリンスタンドを経営する石橋(日高郡印南町)。同社はガソリンスタンドを主軸としたエネルギー事業のほか、福祉事業、バイオ事業を展開している。

 社長の石橋幸四郎さんがシイタケの研究を始めたことから、自社工場「紀州きのこ園」(湯浅町、印南町)を設立した。地域の森林資源を使った菌床と呼ばれる人工培地で栽培し、収穫から出荷までの工程を自社内で行う「自社一貫生産」を採用。機械化せず、全てを手作業で行っている。

 店名の由来は「あれを見よ 深山のさくら 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」という読み人知らずの歌。「これは、『山の奥深くに咲いていても、真心を尽くして美しい花を咲かせていれば次第に人が訪れるようになる』という意味。安心して食べられる商品を丁寧に販売し、徐々に人が集まる場所になれば」と話すのは副会長の石橋理代さん。

 販売商品は「紀州きのこ園」で栽培するシイタケ、エリンギ、生キクラゲ、乾燥シイタケなど。このほか自宅でシイタケ栽培ができるシイタケの菌床や廃棄する菌床を堆肥化した有機堆肥「キノコン」、梅干しやみかんジュースなど、和歌山の食産品も取り扱う。店内には同社社員が開発したオリジナルレシピを置き、自由に持ち帰ることができるようにした。

 人気の商品は「生キクラゲ」(1袋100円)。乾燥キクラゲはスーパーなどで手に入るが、生のものを取り扱う店は少ないという。「自社工場から毎朝採れたてを配送しているので生の状態で販売できる」と石橋さん。「クラシック音楽を聴かせて大切に育てた無農薬のキノコなので、安心して食べてほしい」とも。

 営業時間は9時~17時30分(土曜・日曜は9時30分~)。第2日曜定休。

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