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和歌山市役所前の和菓子店が「くずアイス?」を開発 1日100本超が連日完売

「紫香庵」の店内で「くずバー」を手にほほ笑む須賀良知さん

「紫香庵」の店内で「くずバー」を手にほほ笑む須賀良知さん

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 和歌山市役所前の和菓子店「紫香庵」(和歌山市七番丁、TEL 073-426-3250)で、クズ粉を材料に使ったアイスバー「くずアイス?」の販売が好調だ。

「紫香庵」の「くずバー」(マンゴー味)は180円

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 店主の須賀良知さんが13年前に「うすかわ饅頭 儀平」(串本町串本)から独立開業した同店。和菓子の販売や卸を行っている。

 数年前から「アイスやソフトクリームなど冷凍もののスイーツを売ってほしい」と客から要望を受けていた須賀さんが考案。材料や形など何度も検討を重ね、7月5日に販売を始めた。クズを選んだ理由について、「和菓子屋らしく和のテイストを大切にしたかったから」と話す。

 須賀さんは「表面はモッチリ、中はシャリシャリした食感と、果物の味がしっかりと感じられる、ほどよい甘さが特徴。クズを使うことで溶けにくくなっており、暑い日の屋外でもゆっくりと食べられる」と話す。食べた客からは「不思議な食感」「プルプルしておいしい」「子どもにも安心して持たせられる」などの声が寄せられているという。

 販売を始めてすぐに毎日50本ほどが売れる人気商品に。1カ月たった現在では1日100本以上が完売するようになった。あまりに早く人気商品になってしまったため製造に追われ、「商品名もはっきりと決められずに来てしまった」と須賀さん。店頭のPOPに書かれた商品名は「くずアイス?」と疑問形のままだ。「新しい取り組みに不安もあったが、皆さんに受け入れられたようで本当に良かった」とも。

 当初は「いちご」「桃」「みかん」「マンゴー」の4種類だったが、8月4日から「ゆず」と「梅」も加わった。価格は全て180円。

 これからも客からリクエストがあった味を中心に開発を続けていくという。須加さんは「ブドウやトマトなどの希望が寄せられている。喜んでもらいたいので、頂いた意見を反映して改良を続け、よりよいものを作っていきたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は8時30分~19時。

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