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和歌浦のカフェで朗読夜会 4人の文芸家が朗読を披露

朗読する(左から)深山さん、草下敦司さん、香月にいなさん、芝崎修平さん

朗読する(左から)深山さん、草下敦司さん、香月にいなさん、芝崎修平さん

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 和歌の浦アートキューブ(和歌山市和歌浦南)内のカフェ「和歌の浦カフェ マーレライ」で1月27日、朗読夜会が開催された。主催は自助サークル「心燈(ここっと)」。

「龍展」の展示作品

 「塩味の龍の言うことには。」と題した同イベントは朗読と料理を楽しむ初の催し。同店では1月4日から歌人の深山静さんの文芸作品とhinaReu (ヒナレゥ)さんの絵画を展示する「龍展」を開催。展示に合わせ竜にちなんだ朗読が行われた。

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 深山さんはパニック障がい・うつ病を経験し休職したが、川柳や短歌など文芸と出合いをきっかけに回復し職場復帰を果たした。自身の経験から文芸活動を通じた「心の連携」を模索し、2016年から自助サークル活動を開始した。

 当日は24人が参加し満員。第1部の食事会は野菜ソムリエ監修の料理約10種を提供。第2部の朗読会では、有田市出身の深山さんをはじめ、香月にいなさん(紀美野町出身)、草下敦司さん(和歌山市出身)、芝崎修平さん(田辺市出身)の地元出身の4人の文芸家が、深山さんの作品を朗読した。朗読は深山さんの個人的な記憶から和歌浦の伝承や名歌、竜をモチーフにしたものに変化した。

 有田市から参加した30代の女性は「はじめは朗読者を見ていたが、いつの間にか目を閉じて、声だけに耳を澄ませていた。おしゃべりとは違った声の響きが心地よかった」と笑みを浮かべた。

 深山さんは「生きづらさを感じたりもどかしい思いを抱いたりしている人は、文芸に限らずどんな形でもいいので言葉を外に出してほしい。それが社会復帰への一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない。イベント参加者が『自分にもできるかも』と思ってくれたらうれしい」と話す。「今後はジャンルを問わず、表現活動している人とつながりをつくりながら、県内をイベントで巡回したい。子どもも大人も集まれる、町の寺子屋のような場を開くのが将来の夢」とも。

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