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和歌山・ぶらくり丁商店街で小学生が企画した弁当販売 250食、30分で完売

商店街でオリジナル弁当を販売した有功小学校6年2組の児童と担任の山八亮祐さん(左から3人目)

商店街でオリジナル弁当を販売した有功小学校6年2組の児童と担任の山八亮祐さん(左から3人目)

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 和歌山城近くの「ぶらくり丁商店街」で2月11日、和歌山市立有功(いさお)小学校6年2組の児童たちが企画したオリジナル弁当を販売した。

にこにこのうえんで野菜の説明を聞く児童

 弁当は総合的な学習の時間で企画した。同校は和歌山市の「食と健康」研究指定校として、1年生から食育の学習に取り組んでいる。同クラスでは小学校最後の授業の内容を児童たちが考え、給食の献立を考える「オリジナル給食」を作る活動を行ってきた。

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 児童たちは考案したメニューでオリジナル弁当を作り、販売することを提案。いつ、どこで、誰に頼んで弁当を作り販売するのかなどの課題を調べ、同商店街で毎月開催される手作りをテーマにしたマーケットイベント「ポポロハスマーケット」への出店を決めた。市内で農園事業を行う「にこにこのうえん」(府中)に協力を依頼し、材料の野菜の種植えから定植、収穫を行った。調理は同農園が経営する「石窯ポポロ」(本町)が協力。「鶏肉の梅酢あげ」と「鮭の春菊ソースがけ」の2種類の弁当250食を用意した。

 当日は、児童たちが「石窯ポポロ」店舗横で弁当と温かい「鴨汁」を販売した。11時の販売開始直後から大勢の客が弁当を買い求め約30分で完売した。

 弁当を販売した二之段綾香さんと稲垣愛衣さんは「売れ残ったらどうしようと不安だったが、予想外にたくさん売れて忙しかった。最初はどう対応したらいいかわからなくて緊張したが、最後はとても楽しかった」と笑顔を見せる。「給食やお弁当作りを通じて、普段調理師さんや栄養士さんが一生懸命給食を作ってくれていることが分かった」とも。

 担任教諭の山八亮祐さんは「最近は失敗を恐れる子どもが多いが、今回の成功体験から地域の人たちと関わりさまざまなことに挑戦することに自信を持ってもらえたらうれしい」と話す。「無農薬野菜を気にする、給食を残さない、家庭菜園の手伝いをするなど、1年間の授業を通じて子どもたちの食に対する意識が変わってきた。農のある生活が身近になった」とも。

 子どもたちの弁当販売を見守った、にこにこのうえん理事長の吉川誠人さんは「毎月開催しているポポロハスマーケットも3周年を迎え、認知度が上がり地元小学校と一緒に面白い取り組みもできるようになった。民間と学校が協力して子どもたちに地域の人との交流と社会体験してもらえてよかった」とほほ笑む。