和歌山市・国道24号線沿いのバス停「地蔵の辻」付近の花壇で現在、早咲きの桜が見頃を迎えている。
1976(昭和51)年に県工場環境緑化協会が化学系の工場が多かった同地域に、環境や景観対策の一環として桜を植樹。大半はソメイヨシノで、例年4月上旬に満開になる。その中に1本だけ沖縄や鹿児島に分布するカンヒザクラと見られる木があり、一足先に満開になる。同協会は3年に1度、大規模な剪定(せんてい)を行い、歩道へはみ出した枝や病気で枯れた枝を切り整備を続けている。
同協会事務局の担当者は「例年2月の終わりごろが見頃なので、今年は寒さの影響か少し遅めの開花だった。植えてからかなり年数がたっているが、丁寧に管理してできるだけ残していきたい」と話す。
撮影に来ていた70代男性は「桜が咲くのを毎年楽しみにしている。これから1週間ほどきれいに咲いてくれると思う。またカメラを持って散歩に来たい」とほほ笑む。