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和歌山・根来の伝説をフラメンコで表現 和楽器や能の動きを融合した舞台に

スタジオでポスターを持って呼びかける森久美子さん

スタジオでポスターを持って呼びかける森久美子さん

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 岩出市の旧和歌山県議会議事堂(岩出市根来)で4月29日、地元根来の伝説を題材にしたフラメンコ「ねごろ伝説 住蛇(じゅうじゃ)が池」が行われる。主催は、和歌山フラメンコ協会の「伝統ふらめんこ舞(まい)舞台実行」委員会。

尺八のコラボと能面をつけたフラメンコに初挑戦したニューヨーク公演

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 同会は和歌山の伝説をフラメンコで表現する舞台を企画。能面をつけたフラメンコや、筑前琵琶、しの笛、太鼓などの和楽器などを織り交ぜた和洋折衷で伝説をよみがえらせようと2017年秋に発足した。今回が初公演。

 「住蛇が池」は、根来山の麓に住む夫婦が小野小町の墓に参り願をかけて授かった娘・桂姫が、小町に似た美人に成長し、婚礼の日に小町に恨みを持つ深草小将(ふかくさのしょうしょう)の生まれ変わりの大蛇にさらわれてしまう物語。

 同会代表の森久美子さんは、2000年にニューヨークで尺八のコラボと能面をつけたフラメンコに挑戦した。それ以降、和楽器を取り入れたフラメンコを、東京や大阪、イタリア、スペインなどで公演。八代将軍徳川吉宗や道成寺(日高川町)の清姫伝説など和歌山にちなんだ題材にも取り組んできた。今回は、森さんをはじめとするフラメンコ舞踏団やパブロ・セルバンテスさん、筑前琵琶奏者の川村旭芳さんらが登場し、根来子守唄(うた)独唱、太鼓、しの笛演奏を交え、独自の「伝説ふらめんこ」を披露する。

 森さんは「フラメンコの情熱的な踊りと、能面を身につけた静かな舞や和楽器が融合した幻想的な舞台にしたい。フラメンコを見たことがない人や和歌山の伝説を知らない人にも見に来てほしい」と呼びかける。

 開演時間は15時(開場14時30分)。一般=前売り2,000円、当日2,500円。小・中学生=前売り1,000円、当日1,500円。

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