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和歌山公園動物園のツキノワグマ「ベニー」が冬眠から目覚め 春の味に舌鼓

タケノコを抱え込みながら食べるベニー

タケノコを抱え込みながら食べるベニー

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 和歌山城の敷地内にある「和歌山公園動物園」(和歌山市一番丁)で3月23日、ツキノワグマの「ベニー」が冬眠から目覚めた。

冬眠明けのベニーを見ようと園舎をのぞき込む来園者

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 1972(昭和47)年からクマを飼育している同園。ベニーは、アメリカクロクマ、初代ツキノワグマに続く3代目で、1994年に来園した雌のツキノワグマ。2015年の「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれた。動物園のクマは寒い地方でも通年展示が普通だが、同園では歴代のクマを冬眠させており、ベニーは昨年12月28日に「仕事納め」として約3カ月の冬眠に入っていた。

 ベニーは10時に寝室の扉が開かれると、ゆっくりと姿を現した。運動場へ続く道にはハチミツをかけたタケノコが置かれ、タケノコを見付けると匂いを嗅いだあと抱え込むようにして座り込み、器用に前足で皮をむき春の味を満喫した。

 来園者からは「ベニー、おはよう」という呼び掛けのほか、「ようやくベニーに会えた」「タケノコをおいしそうでよかったね」など喜びの声が上がった。ベニーを見に来た男性は「毎年この時期を楽しみにしている。ベニーを見ると春が来たと思う」と笑顔を見せる。

 同園職員の森敏充さんは「ベニーは今年で約24歳。高齢になって動きもゆっくりになったが、今年も元気に春を迎えることができた」と話す。「暖かくなってきて城内は桜も咲き始めているので、元気なベニーも一緒に見に来てほしい」とも。

 開園時間は9時~17時。

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