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和歌山県立近代美術館のスタンプラリーが3周年 50点を超える手作りグッズ

スタンプラリーを運営し、グッズを作る美術館スタッフの(左から)栗生さん、橋詰さん、青木さん

スタンプラリーを運営し、グッズを作る美術館スタッフの(左から)栗生さん、橋詰さん、青木さん

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 和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上1、TEL 073-436-8690)のスタンプラリー企画が4月、3周年を迎えた。

3年間に作られたゴムはんことスタンプ台紙

 国内外の版画収集で知られる同館は、来館者に繰り返し通ってもらう工夫として2015年4月から「消しゴムはんこ」のスタンプラリーを始めた。来館者に配布する台紙に展示ごとに新しいスタンプを押し、数に応じて小・中・大の缶バッジを贈呈する。スタンプの図案や彫刻から、台紙デザイン、缶バッジの制作まで、すべて美術館スタッフの手作りだ。2017年度までにスタンプ30点以上、缶バッジ40点以上、他にも手ぬぐいやトートバッグなどオリジナルグッズも製作した。

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 スタンプラリーは、学芸員の青木加苗さんと受付スタッフの橋詰友里さんが考案。青木さんがコンセプト作りと台紙・缶バッジのデザインを担当し、橋詰さんがスタンプ図案を描き、はんこを製作した。2015年6月に開催した展示 「くりかえしの美」で、スタンプ製作に精密な加工が必要になったところ、受付スタッフの栗生恵里さんがデザインカッターの技術を使って、消しゴムにミリ単位で精巧なスタンプを彫ったという。それ以降は3人でスタンプラリーを運営する。

 栗生さんは「製作時間は難しい図案で4時間ほど。スタンプが台紙に並んだ時、面白い動きや形になるように彫り方を工夫する。スタンプラリーはあくまでも展示のオマケだが、来館者がコレクションしたくなるオマケにしたい。最近では学芸員さんや受付の同僚もアイデアを出してくれる。美術館全体で運営できて楽しい」と話す。

 橋詰さんは「図案作りは展示作品の中から1つを選び、作品のどの部分を切り取るかがポイント。展示作品はカラーでも、はんこは台紙に黒の一色で写る。この時に見栄えよく、かつ展示を象徴する図柄を考えることが難しい」と話す。「高校生カップルがスタンプの完全収集のために通ってくれたり、記念バッジを選ぶ大人が『どれもすてきで決められない!』と悩んだり、世代を問わず美術館を楽しんでもらえてうれしい。今後も当館ならではの『来てみてのお楽しみ』で来館者を迎えたい」とも。

 開館時間は9時30分~17時、月曜休館。常設展の観覧料は、一般=340円、大学生=230円。高校生以下及び65歳以上無料。

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