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和歌山・ジストシネマで映画「見栄を張る」舞台あいさつ ロケ地上映は満席

舞台であいさつする海南在住の小杉利美さん(左)と藤村明世監督

舞台であいさつする海南在住の小杉利美さん(左)と藤村明世監督

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 「ジストシネマ和歌山」(和歌山市松江)で6月15日、海南市、紀美野町、有田市、有田川町で撮影された映画「見栄を張る」が公開初日を迎え、舞台あいさつが行われた。

客席とともに公開を喜ぶ藤村監督(前列中央)

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 同作品は、姉の死をきっかけに参列者の涙を誘う「泣き屋」を始めた東京に住む女優の絵梨子(久保陽香さん)が、「泣き屋」の仕事や人との関わりを通じて成長していく姿を描く人間ドラマ。

 絵梨子のふるさととして紀美野町、下津駅、大崎漁港、「松源」下津店(下津町丁)などが登場する。同作は第12回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)助成企画作品。撮影には海南市を中心に地元住民ら150人近くが撮影場所提供やエキストラ出演、物品提供など協力をした。

 当日は満席で、監督の藤村明世さんと出演者で海南在住の小杉利美さんが舞台あいさつした。

 藤村さんは「本作は先に脚本があり関西でロケ地を探していた。私は東京生まれ東京育ちなので、自然にあふれた風景に憧れがあり、そこで生まれ育った主人公を描きたかった。美しい風景の中に生まれ育った主人公が東京から戻ってきたら、やっぱり好きな場所だなと思える説得力が欲しかった。和歌山に来たのは初めてだったが、見た瞬間にここだなと思った。和歌山の人が温かく迎えてくれたことも決め手になった。ここで撮影できたことは映画にとっても、私にとっても宝だ」と話す。

 小杉さんは「映画自体が初めての出演で緊張している。大きなスクリーンで自分が映ったときはすごく恥ずかしかった。本作の中に、私の知らない和歌山の景色がたくさん登場し、こんなところがあったのだと発見があった。自分でも訪れてみたい」と話す。

 主人公の事務所に使われた伊勢部柿本神社(海南市日方)の宮司・塩﨑昇さんは「今日初めて見たが、我が家ながら我が家じゃないようで、恥ずかしいやらうれしいやら。和歌山の景色をとてもきれいに撮影してくれて、感心している。漁港と電車のシーンで、普段何気なく見ている景色だが印象に残った」と微笑む。

 有田市から訪れた女性は「いつも見ている風景だが、映像で見るとまた感じが違う。いつもは全体像でしか風景を見ていないが、切り取って見ると良いところだなと改めて思った」と話す。

 上映は28日まで。

※上映が7月5日まで延長されました(6月29日9:30追記)。

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