和歌山・有田川の旧田殿保育所(有田川町長田)で8月5日、親子向け防災イベント「さわれる防災」が開催される。主催は特定非営利活動法人「わかやま環境ネットワーク」(TEL 073-499-4734)。
2005年に発足した同法人では、家庭でできるエコ活動から地球温暖化まで幅広い啓発活動を展開している。県指定の「和歌山県地球温暖化防止活動推進センター」として、和歌山県地球温暖化防止活動推進員の養成や環境学習会、フォーラムなども行っている。
「さわれる防災」は、地域住民を中心に、防災への理解と知識を深めることを目的に企画。レクリエーション要素を入れながら、災害時対策を知ってもらう体験のほか、災害の一因とされる気候変動の現状を学ぶ講座を開く。
当日は、日本防災士協会の防災士による防災クイズ、新聞紙でトイレや紙皿を作るワークショップ、熱湯や水を入れると食べられるアルファ米など災害時の食事体験、避難所体験などを行う。このほか、1953(昭和28)年の台風13号による同町の大水害や気候変動、平成30年7月豪雨の災害ボランティアスタッフによる被災地の現状とこれからなどのトークセッションを行う。
事務局長の臼井達也さんは「今年は大阪北部地震や平成30年7月豪雨などがあり、たくさんの人が防災に関心を示している。夏休みなので親子で参加して、家に帰った後も家族で防災時の避難や役割分担などを話すきっかけにしてほしい。防災というとどうしても深刻な気持ちになりがちだが、楽しんで学べるように工夫したい」と話す。
開催時間は10時~15時。参加無料。対象は小学生とその保護者。定員は15組30人(先着順)。