和歌山市がふるさと納税返礼品として採用している抹茶アイスクリーム「グリーンソフト」が現在、「L'Arc~en~Ciel(ラルクアンシエル)」のボーカルで和歌山市出身のHYDE(ハイド)さんの「和歌山市ふるさと観光大使」就任に伴い話題となっている。
和歌山市役所内のHYDEさん記念ギャラリーで展示される委嘱状盾など
市の担当職員によるとHYDEさんが観光大使に就任して以来、寄付金とともにお祝いや応援のメッセージが寄せられているという。「HYDEさん観光大使就任おめでとうございます」「和歌山出身であるHYDEさんをきっかけに和歌山の魅力を知りました」などのメッセージが添えられた寄付が続き、その半数以上が返礼品にグリーンソフトを選んでいる。市の担当者は「特定の相手へのメッセージは初めて」と話す。
HYDEさんは1月30日、「和歌山ビッグホエール」(手平2)のコンサート中に行われた委嘱式でステージに登場した尾花正啓和歌山市長から委嘱状盾や名刺、記念品のグリーンソフト1年分として赤いリボンをかけたグリーンソフトのオブジェを受け取った。
市観光課職員の大谷伸吾さんは「HYDEさんはグリーンソフトが好きと聞き、記念品に選んだ。海外でも活躍されており、昔からのファンも多く、反響がすごいので感動している」と話す。
グリーンソフトは、玉林園(出島)が製造する、国産茶葉のみを使った抹茶入りのソフトクリーム。同社直営のイートインコーナー「グリーンコーナー」などで販売する「ソフトタイプ」と、コンビニやスーパーなどで販売する冷凍保存用の「ハードタイプ」の2種類をラインアップする。1958(昭和33)年の販売以来、地元民の間では「やわらかいの」「かたいの」などと呼ばれている。
同社社長の林和宏さんは「観光課から相談を受け、よろこんでプレゼントすると答えた。サプライズ演出を一緒に考えてほしいと言われたので、大きなグリーンソフトのオブジェに赤いリボンをかけた。本店には、オブジェとHYDEさんのサインの複製を飾り、写真を撮れるようにした。コンサート以降、ファンが立ち寄って写真を撮ってくれている」と話す。