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和歌山で短編映画「河西橋」試写会 変わりゆく町の姿をフィルムに残す

映画のタイトルになった「河西橋」

映画のタイトルになった「河西橋」

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 短編映画「河西橋」の試写会が3月16日、和歌山市NPOボランティアサロン(和歌山市本町2)で開催される。主催は「わかやま楽落会」。

映画に登場する紀和駅近くの雑貨店

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 わかやま楽落会と和歌山大学観光学部の木川剛志准教授や学生などが共同制作した同映画は、「替わり目」「七曲ブルース」に続く3作目。同会主催の連続講座を通じて、市民が考えた「和歌山の残したいストーリー」を木川さんが脚色し、メガホンを取った。同会メンバーと学生・吉田野の花さん、地域の人たちが出演し、同大学の尾久土正己教授が撮影監督を務めた。

 1級河川・紀の川にある河西橋は、北島橋と紀の川大橋の間にかかる歩行者・二輪車専用の橋。1914(大正3)年に加太軽便鉄道(現在の南海電鉄)の鉄道橋として完成して以降100年がたち、老朽化のために架け替え工事が進んでいる。

 映画は、四国から和歌山市の商店街の研究のためやってきた女子大学生・コズエと、偶然、彼女と出会い街を案内することになった主人公の中年男性・スイカの交流と街の変化を、河西橋や紀和駅などを舞台に描く。

 当日は上映のほか、木川監督の講演や寄席を行う。

 木川さんは「見どころは紀和駅近くの雑貨店。普段から地元の人たちが集まって話す様子を映画に取り入れた。私は音楽から映画制作に入るタイプなので、撮りたいと思う曲を選んだ。福井の伝説のミュージシャン『ロッキングモンキー』の曲を使っているので音楽も意識して聴いてほしい」と話す。「橋は人々に使われてこそのもの。古いものをそのまま残すのではなく、愛されていたことを理解しつつ、次の世代につないでいくために更新していく、その意味をみなさんにも考えてもらいたい」とも。

 13時開場、13時30分開演。参加無料。

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