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和歌山・南海加太線に赤い「めでたいでんしゃ」 「かい」「さち」に「こども」誕生

加太駅でフラッグを振って新しい「めでたいでんしゃ」を迎える人たち

加太駅でフラッグを振って新しい「めでたいでんしゃ」を迎える人たち

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 観光列車「めでたいでんしゃ」の新車両の運行が3月31日、南海電鉄加太線で始まった。

床面はあみだくじを描いた「めでたいでんしゃ(こども)」の車内

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 同列車は2014年に始まった「加太さかな線プロジェクト」の一環。外装を魚に見立ててラッピングしたほか、車内の広告を排除し魚や海をイメージした内装を施した。同線では2016年4月からピンク色の車両「さち」を、2017年10月から水色の車両「かい」を運行する。

 デビューした車両は、昨年11月23日に結婚した「さち」と「かい」の子どもをイメージした。両親のデザインをベースにした赤い車両で、車内は、ハート・カメ・ふぐをモチーフにしたつり革やタイのだるまオブジェ、神前幕風のものや水引で作った魚を中づりに飾り、床は組みひものあみだくじを全面にあしらうなど、縁起物や加太にまつわる物をデザインに盛り込んだ。

 当日は「運行開始お祝いセレモニー」として、和歌山市駅と終点の加太駅で「出発式」と「お出迎え式」が行われた。出発式には森泰之和歌山市総務局長、利用客代表の親子モデル・萩原実穂さん、実織さんが参列しテープカットや赤ちゃんをイメージしてコウノトリのイラストが入った記念ヘッドマークの贈呈を行った。お出迎え式には、近隣の市立加太小学校の生徒約30人と西脇小学校の生徒約50人を含む700人が集まり、オリジナルフラッグを振って入線する「こども」車両を迎えた。

 南海電鉄の金森哲朗鉄道営業本部長は「さち、かいの活躍もあって、日本全国、海外からも加太に観光に来る人が増えている。家族が増えた電車に乗って、電車に乗る楽しみを味わってほしい」と話す。「車内に仕掛けたたくさんの加太のご利益を受け取ってほしい。これからも沿線の方とともに加太の魅力の発信や楽しみをつくっていきたい」とも。

 子どもと参加した30代の女性は「さち、かいの結婚にもびっくりしたが、子どもが生まれたのにもびっくりした。かわいい電車が誕生してうれしい」と笑顔を見せる。めでたいでんしゃファンという女性は「さち、かいとはまた違ったデザインで楽しい。加太に行く楽しみが増えた」と話す。

 同社は現在、「こども」車両の名前を募集。応募は4月30日まで。

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