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和歌山城公園動物園のツキノワグマ「ベニー」がお目覚め 来園者から喜びの声

冬眠から明け、約3カ月ぶりに来園者に姿を見せたベニー

冬眠から明け、約3カ月ぶりに来園者に姿を見せたベニー

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 「和歌山城公園動物園」(和歌山市一番丁)のツキノワグマの「ベニー」が4月5日、冬眠から目覚めた。

約3カ月ぶりに姿を見せたベニーを一目見ようと集まる来園者

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 1日から公園名が「和歌山公園」から変更になったことに伴い、名称変更した同園。1972(昭和47)年からクマを飼育し、ベニーは、アメリカクロクマ、初代ツキノワグマに続く3代目。1994年に来園した雌のツキノワグマで、2015年の「第1回動物園長選挙」で同園初の「動物の園長」に選ばれた。

 ベニーは昨年12月20日に「仕事納め」として約3カ月の冬眠に入っていた。例年、最高気温が15度以上、最低気温が10度以上の日が続くようになる3月末頃に冬眠から明けていたが、今年は最低気温が10度を下回る日が続いたため、昨年より約2週間遅い冬眠明けとなった。

 和歌山地方気象台の発表によると13時時点の最高気温は18度。二十四節気で、桜が咲き誇りすがすがしく明るい季節を表す「清明」に当たり、春の目覚めにふさわしい暖かな日となった。10時に来園者が大きな声で「ベニーちゃん」と声を掛けると、寝室の扉が開かれベニーがゆっくりと姿を見せた。来園者からは「ベニーちゃん、こっち来て」「ベニー、かわいい」などの歓声が上がり、ベニーはその声に誘われるように、運動場へ向かう階段を上ると、プールの壁で背中をかく姿や日当たりの良い場所で横になる姿を見せた。

 飼育スタッフの結城優里さんは「冬眠中も2日に1回与えるサツマイモやバナナ、クマ用ペレットなどをしっかりと食べて少しふっくらしたが、冬眠前と変わらず元気な姿を見せてくれた。動物園の名前も変わり、来月には元号も変わり新しい時代となるが、今年も一年元気に動物園を見守ってほしい」と話す。「今日寝起きで見せてくれた、お尻や背中を岩にこすりつけてかく姿、パンダのようにどっしりと園長の風格漂わせて座る姿がかわいいので、ぜひ足を運んでほしい」とも。

 開園時間は9時~17時。火曜休園(9日は開園)。入園無料。

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