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「紀州の和菓子と文化を考える会」設立5周年シンポジウム 老舗おかみ招く

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

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 「紀州の和菓子と文化を考える会」の設立5周年記念シンポジウムが5月18日、和歌山県男女共同参画センター「りぃぶる」(和歌山市手平)で開催された。

「亀屋良長」の「烏羽玉」(右奥)、女性パティシエとの開発商品「まろん」(左奥)と新ブランド「吉村和菓子店」の「焼き鳳瑞(ほうずい)」(手前)

 同会は、「和菓子を通じて街の歴史と文化を学び、歩いて楽しいまちづくりを考え提案すること」を目的に2014年に設立した。正会員数は38人。年に1度の講演会のほか、年4回の会報紙「わ菓子通信」の発行、学習会や街歩きイベント、和菓子の調査・研究などを行う。

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 今回のシンポジウムのテーマは「伝統と革新と。女将(おかみ)さんと考える和菓子文化の未来」。一般市民も参加し50人が集まり、会場は満席となった。会場では和菓子とお茶が提供され、集まった参加者らは登壇者の話に真剣に耳を傾けながら、甘い菓子を頬張ると表情をほころばせた。

 1部では、200年以上続く京菓子店「亀屋良長」(京都市)8代目おかみの吉村由依子さんが「老舗和菓子店の女将さんの挑戦」をテーマに講演。2000年に結婚し、経営問題や夫の良和さんの大病などの危機を乗り越えた経験談や「体にも心にもやさしい」をコンセプトにした新ブランド「吉村和菓子店」の設立、女性パティシエとの商品開発などを話した。

 2部では、和菓子店「さゞ波」(高野町高野山)のおかみ・前知子さん、「二宮」(田辺市下屋敷町)のおかみ・二宮純子さん、吉村さんが登壇し、現在の各地域での和菓子事情や和菓子の未来戦略についてトークセッションを行った。

 同会代表の鈴木裕範さんは「和歌山にも新しい風が吹いている。アンケート調査を通じ、そう感じた。私たちは耳を澄ませて、和菓子店が起こす新しい風を感じ取って、店とつながりを持ち、新しい和菓子文化を作る企画をしていきたい」と締めくくった。

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