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和歌山県立自然博物館で「スピノサウルス類の歯化石」展示 湯浅で発見、西日本初

海洋堂が製作したスピノサウルス類の生体復元模型

海洋堂が製作したスピノサウルス類の生体復元模型

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 スピノサウルス類の歯化石を展示する緊急企画展「特集 魚食性恐竜スピノサウルス」が6月18日、和歌山県立自然博物館(海南市船尾、TEL 073-483-1777)で始まる。

修復されたスピノサウルス類の歯化石

 同化石は、2018(平成30)年10月21日に化石採集家の宇都宮聡さんが有田郡湯浅町内の海岸で発見したもの。スピノサウルス類の化石の発見は群馬県の2例に次いで国内3例目で、西日本初。東京都市大学の中島保寿准教授が断面構造の分析をした結果、 スピノサウルス類と同定した。

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 スピノサウルス類は、獣脚類スピノサウルス科に属する恐竜の総称。白亜紀(約1億4500年~6600年前)に生息し、陸上と水中で生活して魚を主食としていたと考えられている。中でもスピノサウルス属は体長15メートルに達する大型恐竜で、背中に帆があるユニークな特徴を持ち、映画「ジュラシックパーク」シリーズにも登場した。

 同展示では、修復した歯化石とともに、モロッコ産出スピノサウルス・エジプティアクスの歯、下あごの一部の化石、ラオス産出イクティオヴェナトルの約3メートルの背骨化石のレプリカなど海外産スピノサウルス類の化石19点、アメリカ産出ティラノサウルス・レックスの実物歯化石2点やスピノサウルス類の生体復元模型などを展示する。

 地学部門担当学芸員の小原正顕さんは「太古の昔、現在の日本列島はユーラシア大陸と陸続きだった。中央構造線という断層を境に南に位置する地域は東南アジアとつながっていたとされる。そこで生息していたスピノサウルス類の化石を和歌山で見られることはとても価値があり貴重」と話す。「現在、恐竜の化石は日本で19の都市で確認されている。ぜひ博物館に足を運んでもらってロマンを感じてほしい」とも。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)、月曜休館。入館料は470円(65歳以上、高校生以下無料)。10月中旬まで。

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