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和歌山電力が「卒FIT電力」買い取りへ 「電力の地産地消」目指す

和歌山市役所で記者会見する「和歌山電力」の(左から)鳴海さん、山口さん、木村さん

和歌山市役所で記者会見する「和歌山電力」の(左から)鳴海さん、山口さん、木村さん

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 県内唯一の電力会社「和歌山電力」(和歌山市塩屋、TEL 073-488-1375)が6月25日、「固定価格買取制度(FIT)」終了後の余剰電力を買い取る「卒FIT買取サービス」の事前予約を始めた。

「和歌山電力」のオフィス(和歌山市板屋町)

 同社は、2015(平成27)年1月に設立した小売電気事業者。電力の地産地消に取り組み、和歌山の経済活性化を目指す。供給範囲は関西電力管内全域で、県内では和歌山市、岩出市、新宮市をはじめ約2000戸に電力を供給する。

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 2009(平成21)年から始まった固定買取価格制度は、再生可能エネルギー発電の余剰電力を一定期間固定価格で買い取る国の制度。制度開始時に設置した設備の余剰電力は、48円/1キロワット時で電力会社に買い取られていた。余剰電力の買取期間である10年がたつ11月から順次満了となることを「卒FIT」と呼ぶ。

 同社では和歌山県内の卒FIT設備数を、2019年=約5300件、2020年=約2000件と予想。卒FIT後、関西圏を対象に電力の買い取り価格を発表した。価格は10円/キロワット時で、関西電力の買い取り価格(8円/キロワット時)よりも高値となる。同社の利用がない顧客にも同価格を適応する。

 山口高史社長は「卒FITを迎える設備のオーナーに、固定買取価格制度が終わること、売り先の電力会社は選べることを伝えていきたい。電力会社を変えれば、お得に電気を売ることができることを多くの人に知ってほしい」と意気込む。「夏場の日中は電気の使用量が増加し、電力が不足する。買い取り価格を上げるキャンペーンも行って、節電意識を高めていただければ」とも。

 取締役の鳴海禎造さんは「FITが始まったときは『太陽光発電は得なのか、環境にいいのか』と話題になったが、終了後のことは話題になっていない。太陽光発電を導入した人は、制度を正しく理解していただければ」と話す。

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