「SCREEN(スクリーン)ホールディングス」(京都市)会長の垣内永次さんが10月9日、ホテル「アバローム紀の国」(和歌山市湊通丁北)で開催される「わかやま産業交流サロン」に登壇する。主催は和歌山県経営者協会と和歌山県。
同会は、事業者の業種の垣根を越えた交流と新産業の創出を目的に、和歌山県にゆかりのある経営者の講演と参加者の交流会を行う。2010(平成22)年から年3回程度開催し、10年目を迎えた。
本年度2回目は、垣内さんが「常識にとらわれない攻めの経営戦略」と題して講演。同社は半導体や液晶製造装置などの産業用機器を製造し、海外企業との取引が80パーセントを超える。機械以外にも米アップル社がiPhone(アイフォン)などで採用する日本語フォント「ヒラギノフォント」の販売なども行う。
垣内さんは有田川町出身。県立耐久高校(湯浅町)卒業まで同町で過ごし、天理大学外国語学部ロシア学科(現・国際学部)卒業後、1981(昭和56)年に「大日本スクリーン製造」(現・SCREENホールディングス)に入社した。30代からアメリカなどの海外現地法人社長を経験し、帰国後は印刷関連機器事業のカンパニー社長や半導体機器カンパニー社長、取締役を歴任し、2014(平成26)年4月に社長に就任。2019年6月からは会長を務める。
垣内さんは「世界トップシェアを数多く持つSCREENグループの事業の多様化の歴史や、製造装置メーカーとしての経営課題や取り組みを紹介させていただき、皆さまの今後の事業活動や経営にヒントを感じていただければ」と話す。「世界で活躍する『京都企業』の強さについてもお話ししたい。 私を育ててくれた和歌山の皆さまとお目にかかれることを楽しみにしている」とも。
開催時間は18時~20時。参加費は1,000円。軽食付き。要事前申し込み。