南紀白浜空港(白浜町)で「ボーイング737-800型機」就航が始まり1カ月がたった。
同路線は、羽田空港と南紀白浜空港を結ぶ定期便で、日本航空(JAL)が一日往復3便運行する。そのうち朝夕往復2便で同機へ変更となり、従来の「エンブラエル190型機」と比べ座席数が95席から165席に増えた。
同空港は、空港を拠点にした地域活性化構想「空港型地方創生」を掲げ、4月に地方管理空港から民営化。地元バス会社と連携し、高速バスのターミナル化やNECと顔認証を活用した実証実験に取り組むなど、新たな客層の取り込みに力を入れる。和歌山県と周辺自治体、運営会社「南紀白浜エアポート」が8月、昨秋からの搭乗率増加を受け、JALに機材大型化を申請し、10月27日から変更になった。
機材大型化に合わせ、10月27日~3月28日に運航するJAL212便とJAL219便で、2019年下期最安価格から最大24パーセントとなる運賃値下げも行う。同社によると、11月の旅客数は18871人で2008(平成20)年以降最高値を記録したという。
岡田信一郎社長は「串本のロケット発射場の決定などがあり、平日のビジネス客が非常に増えたことが追い風になった。機材大型化を記念して運賃の値下げも行っているので、ぜひ地域の皆さんにも乗ってもらいたい」と呼び掛ける。