御坊市を走る紀州鉄道の制服を着たキャラクター「日高かすみ」が1月9日、「鉄道むすめ」シリーズに加わった。
同シリーズは、鉄道模型などの製造販売を手掛ける「トミーテック」(栃木県)が展開する女性キャラクターで、鉄道事業者の制服を着用し、駅名や路線名にちなんで名付けた100以上のキャラクターが存在する。和歌山県内では和歌山電鉄の「神前みーこ」、JR西日本和歌山支社の「黒潮しらら」に続く3人目のキャラクター。
かすみは、同鉄道のコンシェルジュ兼駅員。「老舗の造りしょう油店生まれで地元の高校を卒業後、紀州鉄道に就職」「休日の趣味は寺内町や周辺の史跡めぐりで、学門駅に寄った時には地蔵に手を合わせる」「勤務中は受験生に人気の『学門お守り』をポーチにつけている」「紀州鉄道は硬券なのでハサミも必需品」という設定。名前は、廃駅になった「日高川駅」と御坊市特産のカスミソウから取った。
発表以降、同社にはパネルやポスターがないか見に来るファンや、グッズ販売の予定の問い合わせがあるなどの人気ぶりだという。
1月26日は、白浜駅でJR西日本が開催した「黒潮しららファンミーティング in 白浜」にシークレットゲストとして、キャラクターパネルを初披露。来場者から大きな歓声が上がった。
紀州鉄道の菱沼愛さんは「今日のお披露目はかなり緊張していたが、参加者から『かわいい』『いいじゃん』と言ってもらえてうれしい。これからもぜひかわいがってもらいたい」と話す。「こだわりは、しららちゃんの髪のようにつやのある髪とフワッとなびくフレアスカート。肩から掛けたカバンには駅員として必要な時刻表のほか、コンシェルジュとして御坊の街を案内するマップなどが入っている設定。紀州鉄道にはオリジナルマスコットキャラクターの『紀道りんこ』もいるので、2人で一緒に盛り上げていってもらいたい」とも。
かすみは1月27日から紀伊御坊駅で「コンシェルジュとして勤務」している。