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和歌山・有田川町で伝統行事「粟生のおも講と堂徒式」 子どもの健やかな成長祈る

厳かな雰囲気で行われた堂徒式

厳かな雰囲気で行われた堂徒式

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 伝統行事「粟生のおも講(こう)と堂徒(どうと)式」が2月1日、吉祥寺薬師堂(有田川町粟生)で行われた。

住職からお清めを受ける子供

 同行事は、かつて村の取り決めなどの評議が行われた「おも講」と、数え年3歳の子どもの村入り承認や健やかな成長を祈る「堂徒式」から成る。室町初期に村づくりした13軒の家長と住職らが集まり、旧暦の1月8日に行われてきた。2005(平成17)年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

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 堂徒式には、同地区にゆかりのある6人の子どもと親族が参加。薬師如来に子どもたちの健康と幸福を祈願した。子どもの親が葉付きの大根などを講員に無言で勧めるなど、伝統の作法で式を進めた。

 参加した粟生地区出身の30代女性は「参加するのは当たり前という感覚で息子と参加した。伝統ある行事に自分も子どもも参加できたことをありがたく思う」と話す。

 「粟生のおも講と堂徒式保存会」会長の海瀬隆行さんは「粟生で生まれる子どもが少なくなり、10年ほど前から地区外に住む出身者の子や孫にも参加してもらっている。清水地域の文化的な行事は休止になっているものもあるが、粟生の伝統行事として可能な限り続けていきたい」と話す。