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南海和歌山市駅の複合施設「キーノ和歌山」、4月24日開業へ 図書館も

商業棟1階のスーパー「ロックスターファームズ」(イメージ図)

商業棟1階のスーパー「ロックスターファームズ」(イメージ図)

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 建設中の南海和歌山市駅を中心とした複合施設「キーノ和歌山」が4月24日、グランドオープンする。和歌山市と南海電鉄が2月6日、共同記者会見を開き発表した。

2月6日に共同記者会見を開いた遠北光彦南海電鉄社長(左)と尾花正啓和歌山市長

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 南海電鉄は、2017(平成29)年にオフィス棟、2018(平成30)年に駐車場棟を開業し、商業棟、ホテル棟、和歌山市民図書館が入る公益施設棟から成る複合施設の建設を進めている。商業ゾーンと市民図書館が同時期に開業イベントを開催し、周辺エリアの活性化を狙う。同施設の年間売上目標は23億円、来館者数目標は200万人。

 商業ゾーン1階には、大阪で青果店「野菜の店にしだ」を展開する「やさい工場」(和泉市)がスーパーマーケット「ロックスターファームズ」を出店。スーパー内には、青果店ほか、精肉店「ミートファクトリー」(和歌山市)、総菜・弁当店「木の実や」(同)、鮮魚店「藤左ヱ門」(阪南市)、食料雑貨店「北野エース」(尼崎市)、産直ブースなどを設ける。

 2階のレストランフロア「キーノ・ザ・フードホール」には、熊野牛を扱う焼き肉店「きた川 牛侍」(和歌山市)や海鮮居酒屋「太平洋酒場」(同)、老舗日本茶店「玉林園」(同)の和カフェ、海鮮レストラン「勘八屋」(田辺市)、平和酒造(海南市)が手掛ける日本酒スタンド「平和酒店」など、地元食材を使った10店が出店する。

 公共施設棟に入居する和歌山市民図書館は、旧図書館に比べ、収蔵数が45万冊から60万冊、閲覧席が200席から525席、学習席が24席から145席へと増加。年中無休で開館するほか、JR和歌山駅やイオンモール和歌山、メッサオークワ高松店、ガーデンパーク和歌山、ファミリーマート和歌山内原店に24時間対応の返却ボックスを設置する。

 尾花正啓和歌山市長は「市駅と図書館が隣接することで日常に密接した図書館になる。近くの市立博物館と合わせて、新たな学びの場や居場所となり知的な拠点となれば」と期待を寄せる。

 遠北光彦南海電鉄社長は「たくさんの出店希望があったが、共に和歌山を良くしていきたいと、和歌山に地盤のある店を選んだ。市駅に来る目的が多様化する中で、利用者が使いやすいよう柔軟に変化していきたい」と話す。

 営業時間は、物販=10時~21時、飲食=11時~22時。市民図書館の開館時間は9時~21時。

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