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和歌山・グラフィット社が新型電動バイク開発 クラウドファンディングで販売開始

5月28日にオンラインで製品発表会を行った鳴海社長(右)

5月28日にオンラインで製品発表会を行った鳴海社長(右)

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 折りたたみ式電動バイクの製造販売を手掛ける「glafit(グラフィット)」(和歌山市出島)が5月28日、新開発した電動バイク「X-SCOOTER LOM(クロススクーターロム)」の先行販売をクラウドファンディングサイトで始めた。

米ラスベガスで開催された「CES」で製品発表を行った「glafit」メンバー

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 同製品は、立ち乗りする電動の第一種原動機付自転車。走行時は高さ115センチ、長さ105センチ、折りたたむと高さ60センチになり、軽自動車のトランクに積載可能。重量は16.5キロ。同社によると、一般的なスクータータイプの原動機付自転車と比べ大型となる前輪12インチ、後輪10インチのタイヤを備え、段差や凹凸に強いという。テスト走行では、1回の充電で約40キロを走破した。専用のスマートフォンアプリとひもづけることで、本体電源のオンオフやバッテリー残量・航続可能距離の確認、家族や友人と共有できるキーシェア機能などが使える。定価は約15万円。

 同社は1月、米ラスベガスで開催された「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で同製品を公開。先行してアメリカやヨーロッパでの市場展開を目指し、海外でクラウドファンディング支援者を募集していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、3月13日にプロジェクトを中止した。

 クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で現在、同製品販売プロジェクトの支援者を募集している。6月4日現在、700人以上が同製品の国内販売化を支援し、目標金額400万円の15倍を上回る6,300万円以上が集まっている。

 鳴海禎造社長は「新型ウイルスの影響で、構想から実現まで2年ほどかかってしまったので、こうして発表できることが感慨深い。ウィズコロナ時代に、パーソナルモビリティーの需要は高まっている。新しい乗り物を積極的に世の中に導入して、乗り物の未来を作りたい」と話す。「和歌山市内の『ノーリツプレシジョン』(梅原)と業務提携し、生産ラインを借りた。全ての工程を和歌山で製造するメードイン和歌山製品。プロモーション映像もほぼ和歌山で撮影したのでぜひ見てほしい」と呼び掛ける。

 同プロジェクトの支援募集は8月25日まで行う。

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