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和歌山大学の木川剛志教授が国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー脚本賞受賞

調査した横須賀市秋谷の昔の地図を広げる木川教授

調査した横須賀市秋谷の昔の地図を広げる木川教授

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 和歌山大学観光学部教授・木川剛志さんの監督作品「Yokosuka1953」が8月1日、イタリアの「ヴェスヴィオ国際映画祭」で最優秀ドキュメンタリー脚本賞を受賞した。

66年間母親を探していたキガワヨーコ(アメリカ名=バーバラ)さん

 今年初開催された同映画祭は、6月に始まり毎月短編映画を中心に映画賞や監督賞、脚本賞などを決める。同作品は540本の応募作の中から最優秀ドキュメンタリー脚本賞に選ばれた。

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 同作は、戦後混乱期の横須賀で外国人男性と日本人女性の間に生まれ、5歳で国際養子縁組しアメリカに渡った「キガワ・ヨーコ」さんの実の母を、木川さんが探すドキュメンタリー。「オーラル・ヒストリーで街の歴史をたどる」研究をする木川さんがアメリカに渡り、ヨーコさんとの対面、横須賀や東京での文献調査とインタビューの様子を映像にまとめる。今回は54分の中編版で受賞した。

 木川さんによると、制作のきっかけは2018(平成30)年8月、SNSを通じて届いた見知らぬアメリカ人女性からの「キガワ・ヨーコという女性を知りませんか?」のメッセージという。

 木川さんは「最初にメッセージをもらった後、何度かやり取りする中で、ヨーコさんの写真が掲載された当時の新聞記事や『海の町で育った』『魚を食べ過ぎて嫌いになった』など具体的なエピソードを聞き、母親探しに協力することを決めた」と話す。

 「戦中・戦後の社会に大きく影響された女性や子どもに関心があった。調べれば調べるほど世の中は、単純ではないことがよく分かる一方で、時代を理解し共感して寄り添うこと、知ること・分かることで幸せになっていくことを実感した。今後は100分程度の長編作品に再編集し、全国の映画館での上映を目指したい。再びヨーコさんを横須賀に呼んで上映できれば」とも。

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