「落語&トークショー 精神障害なんて笑い飛ばせ」が10月18日、バー&ダイニング「Una rama de RICO(ウナ ラマ デ リコ)」(和歌山市新通)で開催される。
落語を楽しみながら、統合失調症や精神障がいを啓発するイベント。出演する落語家「またき亭いっぱい」さんは、25歳で統合失調症を発症。デイケアに通い、引きこもりの生活を続けたが、デイケアスタッフから勧められ、落語を始めた。2007(平成19)年から落語で啓発活動を開始。精神障がいを身近に感じられるよう、自身の体験やデイケアでのエピソード、精神疾患による幻聴などの体験に「笑い」を交え、全国各地で高座にのぼる。
当日はまたき亭さんの落語3題、またき亭さんとソーシャルワーカーのトークセッション、会場での質疑応答などを行う。オンラインで中継を行い、期間限定でアーカイブ配信する。
主催のソーシャルワーカー・勝山陽太さんは「統合失調症は100人に1人弱、山田姓と同じくらいの人数が発症するが、症状の理解が足りず、偏見や誤解がある。当事者であり、親しみやすい落語家として活動するまたき亭さんとの交流を通じて、たくさんの人に統合失調症を知ってもらいたい」と話す。
またき亭さんは「精神障がいのことが分かりやすく伝えられるよう、自分の体験を啓発落語にして活動しているが、社会での認知度はまだまだ。偏見や誤解もたくさんあるが、いま自分ができることを続けていきたい」と話す。「啓発落語は私が体験したことや周りの人の体験から作った『笑い話』。肩肘張らず、楽しみながら精神障がいのことを考えてもらうきっかけになれば。ぜひ大いに笑ってほしい」とも。
開催時間は13時~15時。チケットは、会場参加=2,000円、ライブ試聴=1,000円。会場定員25人。電子チケット制。