JR紀伊田辺駅前の田辺駅前商店街に市街地活性化施設「tanabe en+(タナベエンプラス)」(田辺市湊、TEL 0739-33-9761)がオープンして2カ月がたった。運営は、まちづくり会社「南紀みらい」(同)。
田辺市の市街地整備事業の一環として開業した同施設。「縁を結ぶ場所」をコンセプトに、人や文化、経済の新しい交流と協働を生み出すことを目的とする。2階建ての建物にエレベーターを完備。外観や内装には紀州材をふんだんに使う。敷地面積は370平方メートル。
1階には、地域産品販売と地元食材を使ったカフェを設置。地域産品の魅力を発信する拠点を目指す。2階には電源や無線LAN、給湯コーナーなどを備え、テレワークやワーケーション、起業準備など多様な働き方を支援するワークスペースを設ける。貸し会議室や時間貸しのコワーキングスペースとして利用できるほか、創業支援や市民参加型イベントの会場として活用する。
同社によると、開業から2カ月間の来場者数は18,265人で、1日当たり304人。利用者は30代と40代が半数以上。男女比では女性が多く、約67%を占めているという。
ワークスペースの利用料金は、コワーキングスペース(1時間=400円~、1カ月=1万円、同市在住か事業所があれば半額)、貸し切り(3時間=2,000円~)、ミーティングルーム(1時間=500円~)など。
カフェメニューはコーヒー、「Natsumi Chatsumi なっ茶」、「梅花園スモモ梅の無添加シロップ」(以上350円)、「日向屋ひなたのみかんジュース」(400円)、「梅酒3種の飲み比べセット」(1,000円)、おむすびセット(550円)など(以上税別)。
尾崎弘和専務は「出張や観光で来た人や読書をする市民、市民グループの勉強会、高校生などさまざまな人が訪れており、掲げた『縁を結ぶ場所』として使われている。今後は企画展や生産者の交流など、ここにしかできない発信や場作りに挑戦したい」と意気込む。
営業時間は10時~19時。