和歌山の酒造会社「中野BC」(海南市藤白、TEL 073-482-1234)が12月4日、今年収穫した南高梅で仕込んだ梅酒の新酒「中野梅酒NOUVEAU(ヌーボー)」を発売する。
2020年の梅酒ヌーボー(左)と2013年の梅酒ヌーボーでは色が異なる
同商品は、「ウメ本来の味わいを知ってもらいさまざまな梅酒を楽しんでもらおう」と2011(平成23)年から販売を開始。「梅の日」(6月6日)に漬け込んだタンクで熟成させる前の新酒を毎年12月第1週の金曜に解禁する。
熟成した梅酒より透明感のある黄金色で、ウメの実本来の味と酸味が強いという。アルコール度数は同社のほかの梅酒より高い20度。ラベルのデザインには、その年のウメの様子やトレンドを反映する。
製造部長で梅酒杜氏(とうじ)の山本佳昭さんは「製法は変わらないが、その年のウメの状態や気候などによって味が変わるので、毎年異なる梅酒ができる。今年はこれまでで一番ウメの風味が強く、色が濃い、しっかりしたヌーボーに仕上がった」と話す。「ワイングラスでソーダ割りにするとシャンパンのようで、香りも分かりやすくテーブルも華やぐ。今年の冬は寒くなりそうなので、お湯割りも試してほしい。年末年始に向けて自宅で楽しんでもらえれば」とも。
価格は、720ミリリットル=1,300円、1.8リットル=2,000円。ビンテージ梅酒との飲み比べセット(各200ミリリットル)=2,000円(以上、税別)。同社直売店「長久庵」やオンラインショップ、全国の酒販店で販売する。